【政治・経済・社会】どこでもドアが実現された世界を本気で考察してみた【生活・環境】

   

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脈絡もなくそんな世界を考察してみました。

Contents

前提

「どこでもドア」と言えばドラえもんが持っているような
ポケットからにゅるっと出して、開くアレですが
そうなると四次元ポケットが要るし

数十億人がそれを所有し同時に流動するというのも何かとあれですので

・個人、ないし一家で一台所有している。
・どこでもドアの開いた行先は、どこでもドアでなければならない。
 いきなり不特定の空間に出現するものではない。
・ドアは固定されていないが最小サイズで90cm×180cm
 場所や規模によってはより大きいものや集団移動が可能なものもある。

よってどこでもドアで出社しようと思ったら
会社にも共用のどこでもドアがあるという前提。

政治・経済・社会 とかへの影響

交通

まずは第一のインパクトとして考えられるのは交通産業への大打撃。

自動車・鉄道・航空機・船舶その他の交通手段は
「移動」という目的のためには必要なくなり、
「乗ること」が目的のために存在することになる。
高速道路も無料どころか必要なくなる。
鉄道のレールも、駅のホームも、空港の敷地も必要なくなる。

その結果上記交通手段に関わる産業は
製造からサービスまでは決定的なダメージを受け衰退もしくは消滅する。

自動車メーカー・バス会社・鉄道会社・航空会社・道路各社などはもちろんのこと
そうしたインフラの設計建設に関わる産業や
石油産業や製造業などの原材料や資材に関わる産業
上げたらきりはないがそうした産業に携わる人々の雇用がなくなる。

旅行

同様に旅行産業も大変革。
移動手段に依存している旅行は大打撃を受ける。

一方で移動手段がなくなることで、旅行そのものの需要は増加が予想され

「近いから行きやすい」「遠いから敬遠」という概念はなくなり

午前中は京都、午後はハワイに行けてしまう。
真に魅力のある観光地やリゾートコンテンツが注目される。

物流

現在物量の過多や人手不足で悩んでいる物流業界にはプラス要因も。
トラックやコンテナ、航空などによる輸送は激減が予想されるが
どこでもドアの大規模拡大版「どこでもドアポート」みたいなんができて
大量の物資を短時間で輸送することが可能に。

輸送コストも大幅に削減され
今以上に通販市場が拡大につながる可能性も。

犯罪とセキュリティ

上述のように雇用の不安定が現在以上に進行し
雇用保険制度は年金制度以上に破綻。
社会不安や犯罪の増加が懸念される。

また「どこでもドア」の存在そのものにより犯罪は多発。
よって現実的には許認可制のシステムになると思われる。
鍵を持っている人だけが家に入れるように
使用者もしくはドアに附番されたアドレスがあり、

例えば会社に入るには、その会社が許認可したアドレスのドアからしか入れない
といった仕組みになる。
それでないと誰でも彼でも会社に入れてしまうわけです。

しかしながらそれも、アドレスの紛失や盗難
なりすまし、ハッキングなどが横行し

当然メーカーや政府も対策としてセキュリティを強めるも
しかしそれはコンピューターウィルスのようにいたちごっことなり、
セキュリティ関連産業が隆盛
また不法ドアやセキュリティ解除システムが闇ルートで売買される。

政治

世界経済を支える製造業のうち上記産業に関連する企業の倒産が相次ぎ
経済は停滞、また政府も税収が激減する。
逆に石油資源の価値が下がり、中東諸国の地政学的な重要度も低下。
先進諸国の政治的介入の重要性も低下し
さらなる治安や国体維持の困難化。
石油を武器にしてきた国は政治力を失い
政治不安や暴動、はたまたテロの危険性が増大する。

そもそも人の動きがより国境を越えて活発になるため
特に日本はスパイ天国となり各国工作員が出入りし、
そもそも「国家」というくくりが維持できるのかも怪しい。

環境・文化・生活への影響

地価の平均化が進む

「移動距離」という概念が無くなる。
よって僻地から都心に働きに行くことも可能。
ハワイに住みながら京都の会社に就職できる。
よって都心を中心とする地価の高騰に歯止めがかかり
真に住みやすい環境や、広さなどが地価を決定する要因となる。
都心への一極集中は解消。

環境問題

CO2に代表される地球温暖化や
その他の大気汚染は劇的に現象、地球に優しくなる。

車が走らないのだから、道路を整備する必要も無くなり道路は荒れ放題。
野生の環境が帰ってくる。
緑が増え、海は綺麗になり、空気は澄む。
逆に衛生面が低下し、伝染病や野生生物の被害が増加。
ヘビに噛まれたり、野良犬に襲われたりする。
ますます人は外へ出なくなる。

生活

外を歩いているのは
健康のために歩いている人か、
どこでもドアが使える場所に移動する人か、
観光客か、犯罪者くらいになる。

一方で人が「移動」に時間と体力を使わなくなった結果
慢性的な肥満の人が増える。
保険料は高騰し、フィットネス産業が今以上に反映。

人が集まる場所に、商業施設があり
商業施設のある場所に人が集まっていたが、
そうしたものは次第に衰退し、個人の小売業は壊滅的に。

地域や自治体としてのコミュニティが維持しづらくなり
お隣・ご近所・地域の概念が無くなる。
子供の頃どこにでもいたような「近所のおばちゃん」とか存在しない。
学校や仕事場以外での人的交流が極端に減り
コミュニケーションを取れない人間が増加する。

まとめ

実にくだらない妄想に2時間もかけてしまいました。
早くできないかな。どこでもドア

 - 雑談野郎